2025.10.17 NEW

「鮎釣りって難しそう…」そんな風に感じていませんか?
川釣りの中でも一味違う魅力を持つ鮎釣りは、道具の選び方や釣り方が独特で、初心者にとってはハードルが高く見えるかもしれません。
でも実は、基本をしっかり押さえれば、初めての方でも十分に楽しめる釣りなのです。
本記事では、鮎釣り初心者の方に向けて、釣れる時期や時間帯の基本、スタイルの違い、必要な道具や服装、安全対策などをやさしく解説します。
初めての人でも無理なく始められるよう、釣具の選び方やマナーもわかりやすくまとめているので、これから鮎釣りを始めたい方にぴったりの内容です。
自然の中で楽しむ川釣りの魅力を、ぜひあなたも体験してみませんか?
この記事で書いていること

川の清流を舞台に、野性味あふれる鮎との駆け引きを楽しめる「鮎釣り」。
その魅力は、釣りそのものの面白さだけでなく、自然との一体感や季節ごとの風景の中で過ごす時間にもあります。
特に夏から初秋にかけての鮎釣りシーズンは、暑さを忘れさせるような涼しい川辺でのアウトドアとしても人気です。
鮎釣りには独自のスタイルがいくつかあり、なかでも「友釣り」や「アユイング」といった方法は、一般的な釣りとは少し異なる特徴があります。
仕掛けや釣り方に個性があるため、初めは少し難しそうに見えるかもしれませんが、基本を押さえれば初心者でも十分に楽しめます。
また、鮎は「清流の女王」とも呼ばれ、その姿や味も格別です。
自分で釣った鮎をその場で塩焼きにして味わうのも、この釣りの醍醐味のひとつでしょう。
初心者でも気軽に始めやすいように、体験会や道具のレンタルサービスを用意している地域も増えています。
すべての道具をいきなり買いそろえる必要がないため、まずはお試し感覚でチャレンジできるのも魅力のひとつです。

鮎釣りは、限られた季節にだけ楽しめる特別な釣りです。
というのも、鮎は春に生まれて秋に産卵を迎え、一年で一生を終える「年魚(ねんぎょ)」と呼ばれる魚。
多くの川では資源保護のため、産卵期となる秋以降に禁漁期間が設けられています。
そのため、釣りができるのは鮎が川にいて、なおかつ釣ってよいとされている「遊漁期間」のみに限られており、まさに初夏から初秋にかけて楽しめる季節限定の釣りともいえる存在です。
ベストな時期や時間帯を知っておくことで、釣果はもちろん、自然の中で過ごす時間もより豊かになります。
ここでは、初心者の方にもわかりやすく、鮎釣りに適したシーズンと時間帯の目安をご紹介します。
一般的に鮎釣りのシーズンは6月上旬〜9月下旬。
全国的には6月の梅雨入り前後に解禁となる川が多く、7月から8月にかけてがハイシーズンです。
この時期の鮎はサイズもよく、数も狙えるため、初心者が釣りの感触をつかむには最適です。
川によっては解禁直後のほうが釣りやすいとされます。
これは、釣られる経験がまだ少ない鮎が多く、「スレていない」=仕掛けや釣り人に対して警戒心が弱い状態であるためです。
特に友釣りでは、オトリに素直に反応する個体が多く、初めての人でも釣果を得やすいタイミングといえます。
夏の終わりにかけては魚体が大きくなり、引きの強さを楽しめる反面、警戒心が強くなって釣りにくくなる場合もあります。
なお、鮎釣りには「遊漁期間(解禁から禁漁まで)」が定められており、10月以降は産卵期のため多くの河川で禁漁となります。
地域によっては5月下旬から釣れるところや、9月中旬で終了する場所もあるため、事前の確認が必須です。
鮎は日中にエサを求めて活発に動く魚なので、釣りのチャンスも朝から夕方に集中しています。
特に釣れやすい時間帯の目安は以下のとおりです。
ただし、これはあくまで目安であり、曇りの日や水温が低い時は食いが落ちることもあります。
また、増水後の落ち着いたタイミングや曇りから晴れに変わる時は鮎の活性が急に上がることもあり、狙い目です。
注意点として、暑さが厳しい盛夏には、熱中症対策も忘れずに。早朝から午前中にかけての涼しい時間帯を狙うのも良い選択です。
鮎釣りは、地域や川によって条件やルールが大きく異なるのが特徴です。
たとえば、
現地の釣具店や観光案内所、漁協の公式サイトなどで「釣り場マップ」「最新釣果」「注意事項」を確認しておくと安心です。
初心者向けのポイントや駐車場・トイレ情報があると、より快適に釣りを楽しめます。

鮎釣りにはいくつかのスタイルがあり、それぞれに異なる魅力があります。
ここでは、初心者が知っておきたい代表的な3つの釣り方、「友釣り」「アユイング」「エサ釣り」についてご紹介します。
中でもトビヌケのオススメは、近年注目されている「アユイング」です。
「アユイング」は、ルアーフィッシングの要素を取り入れた新しい鮎釣りのスタイルです。
専用のルアーを使って野鮎の縄張り意識を刺激し、疑似餌にアタックしてきたところを釣り上げます。
ルールと釣り方さえマスターすれば簡単に釣れるため、オススメの釣り方です。
特徴
メリット
アユイングを楽しむために大事なこと
スタイルや竿の長さが大きく違う友釣りやコロガシの方と共に気持ちよく楽しむという考え方の元、以下の事を守りましょう。
まだ対応している河川は限られていますが、初心者・女性・子どもでも取り組みやすく、今後の注目度も高いスタイルです。
福島県浜通りでは「夏井川」「鮫川」「木戸川」などで楽しむことができます。
友釣りは、オトリ鮎を使って野鮎の縄張り意識を刺激し、攻撃してきたところを針にかけるという、日本独自の伝統的な釣り方です。
特徴
やや技術が必要ですが、野鮎との駆け引きが楽しい、奥深い釣りとして人気があります。
福島県浜通りでは「夏井川」「鮫川」「木戸川」などで楽しむことができます。
エサ釣りは、その名の通り、アミエビやシラス、練り餌などを使って鮎を釣る方法です。
ただし、鮎は主に苔を食べるため、通常の釣りのようなエサで釣るのはやや難しく、多くの河川ではエサ釣りが禁止されていることがあるため注意が必要です。
特徴
初心者の方は、必ず釣行先のルールを確認してからチャレンジしましょう。
福島県浜通りでは「木戸川」などで楽しむことができます。

初心者が鮎釣りを始める場合、どのスタイルでスタートするかによって必要な道具や難易度が大きく変わってきます。
以下のポイントを参考に、自分に合った釣り方を見つけてみましょう。
本格的に鮎釣りを学びたい
→友釣り(鮎釣りの王道)
釣具が少なく簡単に試してみたい
→エサ釣り(※一部地域限定)
初めての場合は、体験教室や初心者セットのある釣具店を活用するのもひとつの方法です。
無理なく自分に合ったスタイルを選び、鮎釣りの世界に一歩踏み出してみましょう。
鮎釣りには、上記3つ以外にも地域や環境に応じた釣り方が存在します。ここでは代表的な例を紹介します。
コロガシ釣り
川底に沿って仕掛けを転がし、体に針を引っかける方法です。
道具が比較的安価で始めやすい反面、地域によっては禁止されている場合もあるため、漁協のルール確認が必須です。
流し毛バリ釣り
川の流れに乗せて毛バリを流す釣り方。東北地方など一部地域で人気がありますが、やや上級者向けとされています。
これらの釣り方は、川の特性や漁協の規則により実施できる場所が限られていることが多いため、事前にルールと対応地域の確認が必須です。
どの釣り方を選ぶにしても、まずは釣行予定の川や地域のルールをしっかり確認することが大切です。

鮎釣りはスタイルによって使う道具が大きく異なります。
特に「友釣り」と「アユイング」では竿の長さや仕掛け、装備の内容がまったく違うため、自分に合った釣り方に応じて適切な道具を選ぶことが大切です。
ここでは初心者に向けて、友釣りとアユイングそれぞれの必要な道具と選び方をわかりやすくご紹介します。
初めての場合は道具をすべて揃えるのではなく、体験プランやレンタルを活用するのもおすすめです。
友釣り用の竿
友釣りでは、7.5~9mと非常に長い専用竿を使います。
長さやしなりの違いによって操作性が変わるため、初心者には短め&軽量の竿が扱いやすいです。
アユイング用のロッド
アユイングでは、バスロッドに近い短め(1.8〜2.4m程度)のルアーロッドを使います。
軽量で扱いやすく、タックルが比較的安価なのが特徴です。
アユイングは竿・リールともにバス釣りの経験があれば流用できるため、初期投資を抑えられる点も魅力です。
鮎釣りでは、竿だけでなく釣りを快適に進めるための補助道具も必要になります。
特に友釣りでは専用の仕掛けや道具が多く、ひとつひとつの役割を知っておくと準備がスムーズです。
以下は、初心者が揃えておくべき主なアイテムとその用途です。
仕掛け関連
装備関連
仕掛け関連
装備関連
釣りの仕掛けはパーツが細かく、慣れないうちは扱いに苦労することもあります。
とくに初心者は「絡まり」や「針の引っかかり」など、ちょっとしたトラブルで釣りを中断してしまうことも。
ここでは、現場でよくあるトラブルの対処法と初心者におすすめの便利グッツをご紹介します。
ラインが絡まる
原因:保管・持ち運びが雑/風の強い日
→仕掛け巻きを使って丁寧に収納する
オトリが泳がない
原因:逆さバリの位置が悪い/鼻カンの付け方が不適切
→バランスよく付け直し、姿勢を整える
掛けバリが石に引っかかる
原因:川底の状況に合わない針の向きや大きさ
→ハリスの長さ調整・場所の見直し
替えの針が見つからない
原因:収納がバラバラで管理できていない
→小分けの収納ケースで整理する
初心者の仕掛け操作を助けてくれる便利アイテムも数多くあります。
特におすすめは以下の通りです。
仕掛けの扱いに慣れると、釣果も上がり釣りそのものが一層楽しくなります。
最初は「失敗しながら覚える」くらいの気持ちで、焦らずひとつずつ慣れていきましょう。
鮎釣りは川の中に立ち込んで行うスタイルが多く、服装の選び方や安全への配慮がとても重要です。
特に初心者の方にとっては、「どんな服を着て行けばいいの?」「怪我や転倒が心配…」といった不安もあるでしょう。
ここでは、鮎釣りに適した服装や装備、そして安全に楽しむための対策についてわかりやすくご紹介します。
川に立ち込む鮎釣りでは、専用の服装や小物類が快適さと安全性を大きく左右します。
以下が鮎釣りの基本的な服装になります。

鮎釣りは自然の中で楽しむ趣味であると同時に、漁協による管理や地域との共存の上に成り立っている釣りでもあります。
楽しい釣行をトラブルなく終えるためには、釣りのルールやマナーを守ることがとても大切です。
多くの鮎釣りができる川は、地元の漁業協同組合(漁協)によって管理されています。
漁協では川に鮎を放流したり、水質管理を行ったりしているため、釣りをする際には「遊漁券(ゆうぎょけん)」と呼ばれる利用料を支払うのがルールです。
また、川によっては釣り可能エリアや禁止区域が定められている場合があります。
漁協が配布している「釣り場マップ」や現地の案内板をよく確認しましょう。
川は釣り人だけのものではありません。
地域住民や他のレジャー利用者との共存・配慮の意識を持つことが、気持ちよく釣りを楽しむコツです。
漁協のルールを守り、釣り場や地域の人への配慮を忘れなければ、毎年気持ちよく鮎釣りを楽しむことができます。
特に初めての場所に行くときは、事前にネットで「●●川 鮎釣り ルール」などで検索すると、遊漁券の情報やエリアマップが確認できます。
自然と釣り人、地域が調和した環境を守るためにも、ルールとマナーを大切にしていきましょう。
鮎釣りは、独特な釣り方や専用道具のイメージから「難しそう」と思われがちですが、基本を押さえてスタイルを選べば、初心者でも十分に楽しめる奥深い釣りです。
特に近年注目されているのが、ルアー感覚で始められる「アユイング」。
オトリ鮎を使わず、比較的軽装で気軽にチャレンジできるこのスタイルは、これから鮎釣りを始めたい方にぴったりです。
一方、伝統的な「友釣り」は、川の流れや鮎の動きを読む面白さ、そして1匹釣るごとに深まる奥行きが魅力です。
どちらのスタイルも、ただ釣果を求めるだけでなく、清流の中で自然と向き合い、静かな時間を味わえるのが大きな醍醐味です。
本記事が、あなたの鮎釣りデビューのきっかけとなり、新たな趣味の世界へ一歩踏み出すお手伝いになれば幸いです。
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2025.10.03
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